資格至上主義の弊害

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日本はの雇用は資格の有無が求められることが多く、それを有さないと業務することのできない国家資格と、様々な団体が技能の向上や安全性を考えて推進する民間資格などがたくさんあります。
また、日本はやたらと教育研修が多く、最近は非正規雇用のアルバイトでも、研修を求めるケースが増えています。
しかしそれだけ資格や研修などを要求する割りに現在の求人の多くは「若い労働力の使い捨て」で、経験や実績などが評価されて将来に所得があがっていく職場は、ほんの僅かしかありません。
「資格」がそれほど世間に浸透していなかった昔は、わざわざそんなに多くの資格がなくても、見習いとして少しずつ経験を重ねていくことで、技術を習得していくことに何の問題もありませんでした。今のカリキュラムが決められた勉強や研修をして学ぶよりも、実践で知識や技術を学んだ方が遥かに高い技術を習得することができるのではないかと思います。
現在の労働者に必要なことは、やたらと不必要な資格を増やすのではなく必要な資格と経験が将来的に評価され、収入の向上が目指せることです。

年齢とともに少しでも収入があがっていかなければ、子供を育てることは難しいです。
最近実施された若い結婚適齢期の交際相手の有無の調査では、約半数が恋人がいないという結果が出ました。この調査では、男女共に結婚願望は強いのですが、満足いかない収入が原因でなかなか結婚に踏み込めないという背景があるようです。現在の雇用体系の影響が結果としてあらわれています。

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